analogue

等持院の住宅

Location
京都府京都市
Type
住居
Floor area
67.44㎡
Contractor
ジオテック建設
Co-architect
家入杏
Curtain
so/meto
Photo
早川真介
Text
京都市の中心地から少し離れた場所に建つ住宅。建主である作家夫婦には住宅とは別に制作の場があるため、この住宅では生活をコンパクトにまとめることが目指された。基本的な生活は1階で完結するようになっており、建主が以前から使っていた家具を持ち込み、それに合わせて新しい家具や間仕切り壁を作ることで、古さを引き継ぎながらも新しい空間に馴染むようにした。
2面が道路に接する敷地であることから、裏表がないような建ち方とし、隣地建物との配置関係を工夫することで東西南北の4面に開口が設けられるようにした。建物の中央には道路と平行になるように2階部分を設けることで、空間をレイヤー状に分節している。また、2つの道路をつなぐように敷地内に小道を設けた。この小道は将来敷地内の段差を解消するバリアフリー動線としても計画されている。
浴室には大きな引違い窓を設置し、テラスと一体的になる水場として計画した。壁よりも窓の面積が大きく、この家で最も明るい場所となった。
小さい住宅ながら町を身近に感じ、散歩をしているときのような感覚を、途切れずに家の中まで持続させる住体験となっている。

八幡山の住宅

Location
愛知県名古屋市
Type
住居
Floor area
109㎡
Contractor
誠和建設
Photo
セミフォトグラフ
Text
雑木林の縁に建つ3階建ての住宅である。
敷地はクヌギやカシ、アベマキなどの雑木に周辺を囲まれており、また敷地内には3m近くの高低差があった。高低差がある敷地に建物を建てる場合、接道と敷地の間に土留擁壁を建設し、敷地を高く造成することが一般的である。そのような造成が繰り返され、周辺は建物が建つごとに道に対して擁壁面が立ち並ぶ様相となっていた。
この住宅は、傾斜部に敷地の土を留めるように、高さの異なる建築の基礎を打設している。接道には山が続いていくような様相を作りつつ、建設コストを下げる建て方を目指した。構造材となる基礎コンクリート、梁や柱の形が室内に現れている。梁にモビールを吊るしたり、基礎の段差にリモコンを置いたり、構造が日常の生活にも参加する風景を提案した。

またこの敷地では方角により様々な風景を見ることができた。周辺の雑木林をはじめ、地面に近い箇所では山の地肌、街路樹や隣地の庭の桜の木、1キロ先の山などである。
更地の状態で体感した様々な風景を建築の内部に取り込むことを意識し、窓の高さや大きさ、床の高さや位置を検討した。周辺の緑や空を複数の視点場から眺めることができる住宅となっている。

HYCA

Location
愛知県名古屋市中区栄2-1-21サンシャイン伏見2A
Type
美容室
Floor area
63.9㎡
Contractor
内装:H2 / 平川智一 平川博一
電気:名光電機 / 後藤豊光
空調:COOLAB / 出口知和
家具:studio Patch / 宮澤崇
   Asano Works / 浅野智彦
Photo
ToLoLo studio
Text
名古屋市中区伏見の鉄骨造テナントビル2階にある、前面道路に面したガラスファサードにより街に開かれた一室を改修したプロジェクトです。
63.9㎡の中で要求される機能と席数を確保しつつ、大きな窓面を活かした開放的な空間とする為にバックヤード以外はワンルームとして、空間にリズムを与える細分化した家具で仕切っています。
店内はグレーのグラデーションで構成し、周辺の街並みのカラーチャートを参照して、各部の色味を調整しています。
また、都市空間に呼応するスケールのアクリル照明が天井に浮かび、室内だけでなく街路を柔らかく照らします。

UNEVEN HUB STORE

Location
愛知県名古屋市西区天塚町1丁目108-1
Type
商業施設
Floor area
760㎡
Client
UNEVEN,Dhal,awai
Director
UNEVEN / 安井源
Contractor
内装 ASANO WORKS / 浅野智彦
設備 COOLAB / 出口知和
電気 LIFE AGENT JAPAN / 五十川京治
家具 studio Patch / 宮澤崇
植栽 UI PRODUCT / 石田有佑
外構 COOLAB / 出口知和
Photo
VA INC / 岡村靖子
Text
「UNEVEN HUB STORE」は、愛知県名古屋市西区天塚町という穏やかなロケーションにて、ファッションのセレクトショップ「UNEVEN HUB STORE」を起点とし、デザインと生活雑貨を取り扱う「Dhal Homes」、スペシャリティーコーヒーと焼き菓子を提供する「awai」、Swimsuit Departmentが展開するアンティークオブジェクトショップ「BATHHOUSE nagoya」、大小二つのイベントスペースとレンタルキッチンを集約した小規模ショッピングモールのような発信拠点。
元々スーパーマーケットであった既存図面を参考に、ぐるりと周回可能な通路をレイアウトし、通路上部には、各種配管を隠しつつ空調設備、照明設備を内包したボーダーを設置。UNEVEN HUB STORE中央のサークルカウンターを中心に、各店舗とイベントスペースを放射状に配置し、人々が集う場所になるよう植栽やベンチも効果的に取り入れ、街(商店街)を歩くようにショッピングが楽しめる空間を創出しています。

CONNECT STORE

Location
愛知県名古屋市天白区植田3-1306 ロイヤル磯谷102
Type
物販店
Floor area
71.6㎡
Director
UNEVEN / 安井源
Contractor
内装 ASANO WORKS / 浅野智彦
電気 LIFE AGENT JAPAN / 五十川京治
家具 studio Patch / 宮澤崇
什器選定 NO AGE
Photo
川端一義

京都リトグラフ工房

Location
京都府
Type
版画工房
Floor area
109.77㎡
Contractor
ジオテック建設
Co-architect
家入 杏
Text
リトグラフ作家である施主が倉庫兼工房として使用していた建物を、リトグラフ教室や講座が開けるようにすることを目的として改修を行った。リトグラフは専門的な機械を必要とする技法であり、制作を体験したい人や自分の作業場を持たない作家など、多数の人が利用できるような開かれた場が必要であった。敷地は嵐電の線路に面しており、既存建物は周辺住宅よりも粒が大きい平屋で、リップ溝形鋼の骨組みに波板鋼板の外皮が張られた軽快な建物であった。当初はペンキ屋の事務所として建てられ、個人の工房として一度目の改修を経ており、今回は二度目の改修となる。
既存建物は間仕切り壁によって分割されていたが、既存の間仕切り壁を下から2mカットし、ひと繋がりの空間とした。そこに制作に必要なプレス機などの大きな機械や、下絵を描いたりインクを練る作業台をリトグラフの工程順に、外部にある振動槽まで一直線に並べた。また、線路や前庭、隣接する空き地に向けて開口を大きくとったり、棚の設置や外構の整理、空調換気の整備など、解体・変更・造作の細かな取捨選択によって、この敷地の環境を、建物という媒体を介することでより鮮明に体験できるようになった。その結果、利用者には庭で集まっているようなオープンな環境となり、近隣住民や通りすがりの人には視線の抜けや作業風景を提供している。

Room A

Location
愛知県名古屋市
Type
住居
Floor area
80㎡
Contractor
マニカホーム
Photo
大熊敏佳
Text
名古屋市内にある築40年のマンションの一住戸を、夫婦2人と子供1人が暮らす住宅兼オフィスに改変する計画である。
1980年代初期に建てられたこのマンションは、採光条件の良い開口沿いに個室、中央にリビングキッチンを配置した「センターリビング」型のプランであった。南北に細長い専有空間を、細かく間仕切り壁で囲うことで個室が作られており、竣工当初から変わらないプランニングで住まわれてきた住戸である。その住戸を訪れ各個室の建具を開放したとき、南北に心地よい風が抜け、それぞれの個室の中で溜まっていた空気が流れ外部に接続したように感じた。南北に長い空間の隅々まで外気や採光が届くプランニングを意識するきっかけとなった。
スケルトンにした住戸に、新たに南北方向に伸びる7枚の合板壁を設えた。通風を遮らずに場所を仕切る壁である。それらの壁に洗面台やキッチンなどが付随しており、行為の基点となるよう考えた。この合板壁は通常の間仕切り壁と比較すると少し薄い。壁の表と裏でのそれぞれの行為が、壁の小口を境界にクロスカッティングされた映像のように見え、動きのある空間となることを意識した。
またキッチンなど水廻りが住戸の中央にあるプランは変えず、キッチンの南北をそれぞれプライベート(南)とパブリック(北)な場所とした。合板壁は南に向かうにつれ、白色が薄くなり素地に近くなる。住戸の南北を行き来し生活する中で、場所性がグラデーショナルに変化することを仕上げに反映させた。

金城市場

Location
愛知県名古屋市北区
Type
Under construction
Client
LOOK BOOK
Photo
大熊敏佳

LILLT

Location
愛知県名古屋市中区
Type
アパレルショップ
Contractor
studio Patch / 宮澤崇
Photo
大熊敏佳
Text
アクセサリーのための什器の提案。

no name

Location
愛知県
Type
骨董品店
Contractor
studio Patch / 宮澤崇